日本語学習歴半年越えのクラスで新たな試み
どうも、前野です。
今日は授業が3つありました。
・N3クラス
・子供クラス
・24課終了のクラス
です。
今回共有するのは一番下のクラス。
みんなの日本語24課を学習したクラスです。
昨日24課の文法の学習を終え、もうすぐN5出題の文法範囲を終了しようという、僕の日本語学校の中でも3番目に進んでいるクラスです。
今日のメンバーは3人。14歳、17歳、27歳と年齢はバラバラです。
昨日ベトナム人の先生に生徒から提案があったらしく、カフェで会話をしたいという話があったので、ものは試しということで雰囲気を変えて、カフェで授業を行うことに。
ハイバーチュン通りのcoffee houseというおしゃれなカフェにお邪魔します。
ここはベトナム名物エッグコーヒーもあるお店です。
このクラスの二人は写真や動画に映るのが嫌だというので、写真はありませんが、ご了承ください。
僕のこのクラスでの課題はこうだと考えています。
【知識は十分にあるが、それを生かしているほどなかなか話してくれない】
です。
日本語勉強歴は半年以上のこのクラスにいるということは、 1000が以上の語彙を学習していることになります。
これは1課に対し、新出単語が40〜50あることから計算しただいたいの値です。
日常会話に必要な英単語は3000語と言われるので、語彙が1000あれば日常会話で使う言葉の3分の1は網羅していると言っていいのではないでしょうか。
それだけの言葉を知っていればたいていのことは話せるし、普通の会話はできるはず。それができないということは、それは知識不足ではなく、マインドの問題。
日本語を話すことに対する恥や慣れや自信の問題と捉えました。
実際そのクラスの子達はベトナム人には珍しく(?)引っ込み思案の生徒が多い。
つまり人と話すことに対するメンタルが弱いことになります。普段の友達やベトナム語であれば違うかもしれませんが、話すことの慣れない日本語かつ、普段の友達よりは付き合いが短い日本語教師ではそうなる気持ちもよくわかります。
僕たちが英語のネイティブに対して億劫になるのと同じ感情です。
その解決策として、カフェはいい案だと僕は思いました。環境が変わって教室の硬い「勉強」という雰囲気ではなく、カフェのラフなリラックスできる空間、しかもおしゃべりをする場になるわけですから、教室よりも緊張はほぐれるはずと思ったのです。
なのでこれには大賛成。ということでカフェに移動しました。
今回の授業内容は
・復習
・フリートーク
以上です。
文法を覚えているかのチェックを軽く済ませ、あとはフリートークをひたすらし続ける。
ちょうど新しい日本人の先生も来ていて、初対面だったので自己紹介から入り、自由に話していくようにしました。
フリートークなので何を話したかはあまり覚えていませんが、たわいもない話がほとんどだったと思います。好きなアニメの話であったり、日本の温泉についてやメイド喫茶の話とか、やくざの話をしたりしました。
率直な感想としては、フリーターください話してくれる量は増えたんですが、やはり変わらずこちら発信でないとなかなか日本語を発してくれないことは同じだった印象です。3人の話題も合わず、それぞれの好きな話題に対して僕ら日本人が答える間、他の人は会話に入れないという時間が続いたりする。これでは会話の連鎖反応が起きない。なかなか難しい状況です。これでは先生の負担が大きいままで、いいことがあまりない。
生徒から先生に話したいと思ってもらって話しかけてもらわないと会話として成立しないし、いざ彼らが日本へ行って日本語を話す時に話しかけられない状況も少し想像できてしまう。
でもこれは子供クラスの変遷と似ていると思っていて、最初は言うこと聞いてくれなかった子達と仲良くなったおかげで懐いてくれて話しも聞いてくれるようになった。
それの最初の過程と思えば、これからじっくり距離を縮めて人間関係、信頼関係を構築していけば徐々に自分を出してくれるようになるのではないかと思われます。
また生徒同士も仲良くなって貰う必要があります。生徒同士でペアワークをさせる機会も多いからです。また同じ日本語を学ぶ同志。同じ目的を持つ人たちなのだから、ここでなにか関係を作れたら相乗効果を作れるはず。
なので次の授業ではアイスブレイクを入れて、ベトナム人生徒同士仲良くなる機会を作ろうと思います。
本日も読んでいただきありがとうございます。
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