旅する日本語教師けいちゃん 〜旅編〜

旅をしながらただ日記を書く。

自由すぎる子供たち【子供クラス】

どうも、前野です!

 

本日は授業が二つありました。

 

 

先ほどあげたN3を勉強するベテランクラスともう一つ、キッズクラスです。  

 

ホイアンも寒くなってきました【N3クラス】 - 旅する日本語教師けいちゃん 〜旅編〜

 

 

子供クラスについても記事を書いています。

 

 子供クラスの変化に驚く - 旅する日本語教師けいちゃん 〜旅編〜

 

今日の予定していたコンテンツは、

 

・単語カルタ 15個

・単語を書かせるゲーム15個

・動詞ジェスチャーゲーム15個

・文法の復習「〜したい」

・休憩

・折り紙

 

 

でした。

 

1日に触れる単語が少ないんじゃないかという仮説を立てて、ネットで調べたところ1日に40個扱ってそれを何日もリピートすると覚えていくという内容の記事があったので、試してみようということで、

 

単語の数を多めにしようと考えていました。彼らはすぐに日本語を話せる必要もなく、日本語を話せるようになりたいとはいうものの、楽しいからきているところが強いというのが僕の感じ方です。

 

 

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ですがうまくコントロールすれば成長率がハンパない。phuocという10歳の子がいるのですが、その子は途中から入ってきてひらがなも読めないし、何もわからない状態で他の子と混ざって授業をしています。

 

しかしゲーム感覚で数字を使ったり、ビンゴをしながら日本語の数字を言っているうちに2桁の数字を言えるようになっていたのです。これには驚きです。なにせ教えてないのですから。

 

またひらがなも教えたのはあかさ行だけですが、単語を読みひらがなを書かせるゲームをし、ひらがな表を渡して見ながら書かせたところ、教えていない文字も読めるようになっていたのです。

 

 

子供の成長は恐ろしいものがあります。それをうまく完璧にコントロールすることができれば、楽しいという軸を外さずに日本語を話せるようになっていくのではないかと思っています。

 

そう考えるとワクワクしてたまりません。まだまだ深掘りするところがあります。

 

 

しかし現在はうまくコントロールはまだできていないため、予定が狂うことが毎日のことです。

今日は2つ目のコンテンツまで終わったはいいですが、他ごとをみんながそれぞれ始めてしまってある1人の子は僕を立たせて似顔絵を描き始めてしまったのです。Hoangという生徒です。

 

 

 

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しかしここで一旦集中して、興味を持ってしまったことを押さえつけるということはどうしてもしたくなくて、休憩という程でそのまま描かせてあげていました。

 

その作品がこちらです。

 

 

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なかなかうまいと思いませんか?

影の部分は鉛筆を指で伸ばして線ではなく平面に見せる手法を使っていました。この子は絵が大好きでペンと紙を渡したら、いろんなものを描きます。そして上手なのです。

 

 

同じく小さい頃スケッチが好きだった僕にも描いてくれとせがまれます。授業中だろうが御構い無しに。笑

 

さすがに授業終わった後に描きますが。

 

 

その後に折り紙がやりたいという生徒がいたので、当初の予定を変えて、折り紙の時間をずらしました。

 

 

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全ては生徒がやりたいことをやらせたいという気持ちです。どこから、いつから、どんなタイミングで日本語に興味を持つかわからない。日本語を勉強したい、話したいと思うかはわからない。もちろん今よりもっとという意味です。

 

 

それは好奇心が連鎖して起こっていくものです。

そして好奇心が生まれるのは自分からしかない。それは自分の過去の経験から言えます。

 

子供の時は誰だって多動障害と呼ばれるように興味を持って熱中したと思ったら、次に興味が移って、そこへ熱中する。それを繰り返すものです。自分もそうでした。

 

それを阻害するのは大人の身勝手。子供はそうやって自然に生きていくのが一番自然だと僕は思っているので、子供のなすことを押さえつけて個性をつぶしたり、可能性を潰したくない。

 

 

日本語学校にこれば、漫画もあるし、カードもあるし、けん玉もあるし、日本人もいる。

 

ホイアンで日本人と週2で触れ合うことができるという時点で特異なことで、特別なことでしょう。それに日本に興味がないということはない。

 

小さい頃からドラえもんやコナンといった、アニメに慣れ親しんできたベトナム人のみんなは、自然と日本が身近な存在になり、意識するのは容易なことです。

 

 

授業をしながら日本語にももちろん触れてもらいます。最近みんな急に喋るようになりました。毎日改善を繰り返しているおかげかもしれません。

 

そして生徒のことを否定せず、押さえつけず、そして仲良くする意思を見せつけ続けていることの結果なのか、最近急に僕に日本語を話しかけてくるようになりました。

 

子供の気持ちであったり、自分だったらどんな単語なら面白おかしく覚えるかなあと考えた結果、たどり着いたのは僕をいじる言葉です。

 

 

いつのまにか子供たちからのいじられキャラになっていて、ベトナム語でいじってきたり、なじってきたりするようになっていました。なのでそこでそれに対応する日本語ならすぐに覚えるんじゃないかと思い、僕だけに使うように「あほ」という言葉を教えたらこんなことになりました。

 

 

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ホワイトボードにさらされました。

 

さらにはこんな素敵な手紙ももらいました。

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中身はこんなメッセージが。

 

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…………

 

 

おい。

 

あほちゃうわあああああああ!!!!

 

 

 

他にもいじられることといえば、こんな感じ。

 

 

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イケメンって単語を教えて、「私はイケメンですか?」って生徒に聞いて、「いいえ!」と言わせる遊びみたいなことをしていたんですが、そうすると何も言わずに「けいちゃんはイケメンじゃありません」と連呼し始める。

 

 

文法はものすごい綺麗なんだけど、それは人を傷つけているぞ?ベトナム人の子供たちよ。

 

それまで日本語を発することはほとんどなかったことから見るとめちゃくちゃ嬉しいです。成長しています。そして日本語を話すと僕がわかってくれるので、日本語を話せると少しおもしろいと思ってくれているのだと思います。

 

 

僕は22日の金曜日で一度先生を休んで、武者修行アドバンスというインターンプログラムに参加しますので、先生は他の人に託しますが、また2月に帰ってきたときに成長した姿でいてくれたら嬉しいな、なんて思います。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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